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Posted by TI-DA at

2023年11月12日

三線の真ん中の弦の小指のところ


そこに沖縄音楽らしさを感じます.

こんにちは, 音旋響の弦楽器担当コウサカワタルです.

新作のタイトル曲"琉球印度"は, 私がサロードで初めて作った曲なのですが.

先日ロンドンのファーサイド・レイディオでご紹介いただいた際,DJのポール・フィッシャー氏が言いました「この曲は琉球というより, 随分インドだよね!」と.

確かに, 収録曲の中でも"てぃんさぐぬ花"とか"石鳴草"の方が三線も入ってるし.

でもね, 琉球印度は三線の真ん中の弦の小指のところ.

あの勘所を弾いた時の感覚をサロードに持ってきてみたんですね.

だから, 直接的には表現していないけど. とても三線的. つきましては琉球的だとおもうのです.


CDは現在のところ.
東京ではロスアプソン.
京都では民族楽器コイズミ.
那覇のマファリカフェ.

この3店舗でお取扱いいただいております!.

通販では私の三線Webショップのリンクをおつけしておきます!

https://amane.base.shop


琉球印度を聴く時は, 皆さんも三線の真ん中の弦の小指のところのイメージをしてみてくださいね.

*写真はコルカタのスタジオ・バイブレーションズでもレコーディング風景  

Posted by コウサカワタル at 11:50Comments(0)三線

2022年11月03日

11月3日4日はイイサンシンの日!

【11月3日4日はイイサンシンの日!】

と云う事にしてみた、なぜなら11月には34日がないからである。西向く侍は小の月とはうまくいった物だ。

さて、私ごとであるが三線に興味を持ったのは15歳くらいの頃。様々に軽音楽を聴いてジャマイカのレゲエにハマってバンドをしていた。そこで小学生の頃を過ごした沖縄の三線に目が向いた、日本にも島音楽があるじゃないか!という安直な思いつきからだ。

夏休みに沖縄に帰った際に「三線が欲しいなぁ」と云うような事を言うでもなく呟いていたらしく、母が向こう三年分の誕生日プレゼントをまとめてとくれた一棹の三線。

製作は隣近所のおじさんだ。そしてそこから20年後にこの三線職人の知花さんと協働で三線の製作を始めるとは考えもしない当時の私。

三線の棹は黒々している印象があったが、これは違った。そして少年は黒い方がカッコいいと思った。それから10年ほどして改めて見てみると、他にはない渋い黒光を放つ棹となっていた。

知花さんに訊ねるとこれは山原のユシ木という木材で、他のような塗りをしていないそうだ。それもあり心配してたまに歪みがないか見せろと言われていた。そして今の今までまったく問題なく、大した手入れもせず使えている。

こんな木材は稀だ。

三線職人を訪ねると壁に作りかけの棹が見られることも多いが、ヒビや穴を黒くボンドで埋めたものがほとんどだ、いやほんとに丸ごと無垢な棹はまずない事に驚く。それは沖縄の三線という楽器が伝統的にそういう作りだという事で、悪いことではないんだ。

ただ、奄美の三線は無垢な棹を使うと聞いたことがあるし、私個人も無垢の裸の三線が触りごごちにパンチのある音など好きだ。

奄美も良いユシ木の産地だ。
それから宮崎も現地ではユスと呼ばれて、特に身の詰まった良いものは黒ユスと呼ばれる一大産地である。しかし、放って置くとフローリングになってしまうので、良い黒ユスは買い取って三線にするのだ。

沖縄を数年前に離れた現在でも、三線に故郷を感じる。

私は現在神奈川の静岡よりの端っこに住んでいるので、購入前に直に音が聴きたいというお客さんには、その機会を持っていただくようにしているので、どうぞお問合せください。

ご希望の品をご試奏いただけます。

https://amane.base.shop/  

Posted by コウサカワタル at 21:06Comments(0)三線

2022年08月14日

はいさい!ワタル〜でーびる …

はいさい!ワタル〜でーびる

お盆ですね、うーとーとーしてますか?

私は日課の海水浴がお預けで散歩もモチベーション低くなってますよ、でもその分制作です!

もう3年間ほどライブし難い世間ですので、💎音楽絵本💎というのを作り始めました

もう3作品ドロップしたのですが、1作目をご紹介させてもらいましょうね〜。01:23と短編ですので、気軽に観てみてみてね〜

そうそう、ドロップと聞いてピンと来た方は鋭いさ〜

今話題の、ナウいインフルエンサーは皆んな手を出してしまっているNFTsとして発表してるわけさ

買おうしたらでーだかーだからさ、観るだけだったら何もかからんし、バッペークリックしても大丈夫から、リンクのオープンシー行ってから観たらいいはず

第一話はね、沖縄にも銘苅子として言い伝えのある天女伝説が基になっているおはなしで、その中でも私の大好きなベトナムの水上人形劇の人気演目に独自の視点をちょっと小たしてみたわけさ〜

音楽はもちろん、その水上人形劇で演奏されるベトナムの音楽を現地の一絃琴とか三線でカバーして、いっぺーベトナムカバーする作品に仕上がっているさ〜

あい、もう3時茶〜だね。さんぴん茶淹れてこんぺん食べましょうね〜。あれ、こんぺんとくんぺんは同じだわけ?

kuriputani the movie I : The moon lady
https://opensea.io/assets/ethereum/0x495f947276749ce646f68ac8c248420045cb7b5e/91361317981626745740099585635848056374553497781882021728698753694895936897025
  

Posted by コウサカワタル at 15:10Comments(0)三線

2020年09月11日

三線イタリアツアー

2010年と言うとちょうど10年前だ。

北イタリアのウディネのバー、ボローニャのレストラン、ポルデノーネのインターネットTV局にアヴィアゴのオステリア、アルプスの麓の築300年にもなる石造りでドーナツ型の図書館という、とてもワクワクする環境での演奏ツアーの機会をいただいた。

サロードの弓奏は、開放弦によるドローンや共鳴音などが古のヨーロッパのハーディーガーディーや、ヴィオラダモーレにも通ずるので、現地では驚きと共に随分と歓迎されたのを覚えている。
三線の音はなかなか馴染みがない様だったが、バンジョーを思い浮かべると話しかけられた。

本蛇皮の三線を海外に持ち出すリスクを冒さず、この時はケミカル繊維の布にペイントして胴に張った。
私自身どうにも蛇のプリントの偽物は嫌いだ。醜悪な趣味に吐きそうになる。

それよりは、プラスティックであることを楽しむ姿勢で物作りをした方が格段に良い。

需要があるかはわからないが、近いうちに真っ黒なプラスティックの胴で1棹こさえてみようと計画している。







そんな私の音楽はこちらで買ってね↓
Bandcamp
全曲通しで無料視聴の上、お買い上げいただくと嬉しいです!↑

それからBASEでは沖縄の職人さんたちと協働で作った三線↓
BASE
私は家宝級と言っていますが、アート関係の友人はこの三線を見て。
『国宝になるね!』と。

他のアフィリエイトなどの宣伝はやりません!自分の作品だけのためにこのブログは書き続けます。
  
タグ :三線人口皮


Posted by コウサカワタル at 14:45Comments(0)三線

2020年07月17日

三線の伝統技

これぞ伝統の技。

打棹のビートをディレイに乗せて、ミュート弦のシュレデッドサウンドにフィードバックノイズが唸る。


  


Posted by コウサカワタル at 20:20Comments(0)三線

2020年03月28日

三線:良い意味規格外!

最近はミュージシャン以外にもやばい楽器商人としての顔が紹介されるようになってきたので、どんだけやばい楽器を扱ってるのか説明しよう!。
まずは三線でしょ!。

沖縄県産の黒々したユシ木にこだわり、木質の美しさが最高に映える仕上げです。

[ここが規格外!]
棹:塗りをしない事で木肌の触り心地が直に感じられ、手の滑りの良い奏法ができ。鳴りも一層良くなります。塗装が薄い、もしくは無いほど鳴りが良いというのは、楽器一般に言われる話です。

[ここも規格外!]
裏表両面本蛇革は良品には当然ですが、裏面の本蛇皮の内側には硬い人工皮を張ってます!。
ギターやバイオリンも裏板に硬い木を使うことで音の立ち上がりの良さを得ますね。三線もまた然り!。

[これも規格外!]
糸巻きは沖縄の棹職人の手造り。
高い三線買ったのに、大量生産のプラスティック製なんてことが当たり前の現在。
これはかなりレアです!。

【付属品】
ハードケース、ウマ、替え弦1セット付き

最後に一言。
家宝になるような楽器としては、三線は値ごろ感も魅力!。
林道開発の際に出た木材を無駄にしない、そんな発想がエシカルですね。

BASE SHOPに出店してるんだけど、直接取引ももちろんOK!.
楽器第一主義だから安心のクオリティー!。

本気で楽器に惚れた方には、試奏のご相談もOK!.
以上!本日のやばい楽器紹介は三線でした。

やばい楽器商人・コウサカワタル










  
タグ :三線ユシ木


Posted by コウサカワタル at 22:25Comments(0)三線

2020年01月13日

Stringed Unchained 視聴





BASEでダウンロード販売してます。
素敵なアルバムなので、買ってね!。
Stringed Unchained

誰かが言った、人生は旅だと。
北海道、沖縄、東京、イタリアへ楽器をかついでふらり立ち寄る。
現地の楽器に触れ、そこの人々と共に旨いものを喰い、語らい演奏する。
音楽は旅の記録、人生の記憶。

〈使用楽器〉
クニィ(口で鳴らすベトナムのバーナー族の弦楽器)、ベトナム一弦琴、三線、サロード(インドの25弦)
〈共演〉
Paul Mahoux、Triodali、U-zhaan、Yuichi Onoue (アルファベット順)

【収録曲】
1. 琉球印度 (視聴↑)
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)尾上祐一(回擦胡)
共演の尾上さん自作の回擦胡は、2本の弦を回転する車輪で弾く擦弦楽器。
サロードの爪弾きに即興で応える多彩なフレージングが楽しい。
都内の尾上さんの自宅での録音。

2. La nave Cinese sta arrivando
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(ビザールギター)Triodali(ギター。ビオラ。ドラム)
沖縄民謡の唐船ドーイのギターアレンジがイタリア北部、アルプスの麓の静かな街に響き亙る。

3. 孵り走り
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)
雛が孵って走り出す。
ヨタヨタ、ヨチヨチ。
アッチへ転び、コッチへぶつかり。
それでも走りつづける。

4. 雀らは山原の森に/Sparrows in the Yanbaru forest.
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(三線、クニィ)
夜が明け、虫や蛙の声が止む。
草の露に朝日があたり、雀たちが笑い出す。

5. 豊穣の海
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)
命が海から産まれ、やがて還っていく。

6. Il mare
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)Triodali(ギター。ビオラ。ドラム)

7. 静けさに怒りを置き去れ/Leave anger in the silence
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)
この肉体の反応を観察し、味わいそして手放す。

8. Owls in the white birch forest
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)
うっそうと植物同士が絡み合う山原に比べ、北の森は整然としている。
遠くからのカッコウの声も、カラスのおしゃべりも良く通る。

9. インカルシペ流星群
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(三線)U-zhaan(タブラ)
見上げれば、三線とタブラは怒涛の流星。

10. 星の七つの夜 / Seven nights on the planet (視聴↑)
作曲 Paul Maoux & コウサカワタル
演奏 Paul Mahoux(ギター)コウサカワタル(一弦琴)
静かに様相を変え続けるこの星の夜。
なにも終わることがない。
ただただ姿を変え続ける。

StringedUnchained

  


Posted by コウサカワタル at 08:55Comments(0)三線共鳴弦ギターインド音楽ダウンロード販売

2020年01月06日

ありそうで無かったものって、何かに気づかせてくれるよね。

僕がサロードというインド楽器を表現に取り入れてから15年ほど経っただろうか。
昨年は初めてインドに行って、レコーディングや撮影、コンサートに2週間の滞在中毎日慌ただしかった。
本当に寝る間もなく移動と演奏の繰り返し、今年はやっとアルバムが発表できそうだ。

その前に!みなさんに一足早く沖縄民謡のカヴァー曲をお届けしちゃう。

沖縄民謡とインド音楽、そして日本の音響療法が出会ってしっかり融合したワールドフュージョン。



僕として頑張ってるのは、三線とeサロッド(サロードの電気改造版)の持ち替えをライブでもできるようにルーパーの絶妙な使い方ね。
映像はレコーディング音源に合わせるから簡単だけど(否、それも意外と難しかった。。。)その妙技はライブで!。

ここで弾いてる絶品三線と並ぶ、山原の高密度ユシ木製三線はこちらでお買い求めください。
https://amane.base.shop
  


Posted by コウサカワタル at 18:35Comments(0)三線インド音楽

2019年09月12日

販売サイトで三線をお手頃に。

僕が音楽や三線を販売しているサイトで、とてもステキな割引クーポンを発行してくれていますよ!。
¥1000のデジタルアルバムも、良いお値段の三線も5%オフのチャンス!。

この機会をご利用ください!。

【8/30~9/16 期間限定!】

BASEの80万店舗突破を記念して、5%OFFクーポンをプレゼント♪
商品購入画面でクーポンコード≪shop80thx≫を入力して下さい。

大事なので、二度言います。
商品購入画面でクーポンコード≪shop80thx≫を入力して下さい!!!。

それで商品代金5%オフです!。

お店はこちら↓
https://amane.base.shop

※注意事項
・本クーポンは、Webブラウザおよびショッピングアプリ「BASE」でご利用いただけます。
・本クーポンは、送料をのぞく注文金額が1,000円以上のお買い物からご利用になれます。
・本クーポンは、送料をのぞく注文金額が50万円を超えてのご利用はできません。
・本クーポンは、おひとり様1回限り有効です。
・ほかのクーポンとの併用はできません。
・Apple Payをご利用の場合、クーポンはご利用できません。  

Posted by コウサカワタル at 08:24Comments(0)三線

2019年07月13日

インドでのコンサート




音旋響 project ~流星群~
2019年4月 国立演劇学校 (バンガロール) にて、インド初公演。
音旋響はシンギングリンの叶聖美、三線やeサロッド奏者のコウサカワタルの音楽ユニット。
音旋響projectとしてインドのタブラ奏者、アリンダム チャクラヴァルティを迎え日本、沖縄とインド音楽の融合をエレクトロニクスの至福なアップデートを交えて表現する。

公式サイト http://quantum-field-music.com

このパフォーマンスに最適でありつつ、民謡や古典にも素晴らしい表現力を発揮するオリジナル三線あります。

コウサカワタルの音楽と三線の店  


Posted by コウサカワタル at 21:24Comments(0)三線

2019年03月31日

春!三線も衣替え




沖縄から引っ越してきた横浜は桜が満開!。

春だから、三線もお花をまとって煌びやかに。

紅型作家新垣優香のダリアの紅型は黒の隈取が赤や桃色を引き立てて、他の紅型では見られないレイヤーの使い方に感動します。

優香さんとは沖縄で二人展をさせていただいたり、三線を造るたびに染めてもらって本当にありがたいです。

それから、もう一つ。





こちらはハイビスカスに蝶々や鳥が愛らしい。
音色も軽やかでエイサーや賑やかしに最高!。


こちらのショップで販売しています。
https://amane.base.shop/

過去記事
【僕と沖縄とおじさんと三線】
https://wataruk.ti-da.net/e10954031.html
  


Posted by コウサカワタル at 13:54Comments(0)三線

2019年02月13日

『僕と沖縄とおじさんと三線』

『僕と沖縄とおじさんと三線』

僕が沖縄本島北部の小学校に通っていた、80年代初頭。

日本への復帰から数年が経ち、経済的にも文化的にも日本本土に追いつきたいという思いが沖縄全体に満ち充ちていた時代。
僕は幼いなりに、地元の人々が沖縄的なるものを恥じて隠したがっているような印象を強烈に感じ取っていた。

運動会の開会宣言で慣れない標準語をなんとか絞り出すPTA会長。
近所のおじさん達は泡盛なんて臭いと避けてウイスキーを常飲していた。
三線弾きはアシバー(遊び人、放蕩者を意味する方言)と言われ、世間から冷たく見られていた。
その一方で、舶来文化のフォークギターは人気だったようだ。

それから幾年月。旅行会社のキャンペーンや本土出身歌手の『島唄』の流行という日本本土からの承認を経て、沖縄の人々に地域の文化を見直す気運が高まる。

僕が初めて三線を手にしたのは、件の『島唄』発表から3年遡る。
その少し前から、僕はなんとなく三線が欲しいと口にしていたようで、近所のおじさんが造っているのを知った母が3年分の誕生プレゼントをまとめてあげると言って、買い与えてくれたのだった。

それは蛇皮ではなくプラスティック製の胴で、見た目も質の高い物ではなかったけど、使っているうちに棹だけが良い色になってきた。
どうやら地元の銘木だったようだ。

その1点豪華主義の棹の真価を見せつけられたのは、自分で働くようになってから三線店で本蛇皮の胴をつけてもらい、その足で公園の芝生に座り調弦を終えたその時だ。

芝を舞散らかした風が三線を撫で、どこまでも澄んだ優しく豊かな倍音が僕のとても深いところへ届いてきた。

音が大きいということではなく、それはまさに人の心の深いところへするりと到達する波だ。

僕はその三線でライブを重ね、アルバムを造った。

あの三線を造ったおじさんは好き嫌いとこだわりが強く、僕もしょっちゅう言い合いする仲だ。
そんな性格もあってだろう、何年も田舎にこもっていた。
『最近はもう作りたくなるような木がないさ、同じ手間ならヤナー(良くないものの意味)は触りたく無い』

若い頃は東京で企業製品モデルを創る仕事をしていたおじさん。
他の職人に『これはどうやって造ったかわからんさ』と言わしめる程の腕だ。

僕は彼に仕事をして欲しかった。
結果、木材を4百キロ買って造ってもらった三線は肌触りが良く手の運びがなめらか。
そしてもちろん音が良い。
すぐに売れなくても、自分で弾いてるだけで得したと思える。

その4百キロの木は、宮崎へ演奏へ行った際に見つけたイスの木。
主に静岡以西、沖縄まで分布しており、日本産の木材中で比べると三本の指に入るような重い材で、フローリングなどに使われる。
重い上に硬いにもかかわらず伸びのある音が特長的だ。

同じく、三線としても出回っているフィリピン産の真っ黒い黒檀は、見た目は良いが僕の知る限りにおいてガラスのような硬さで、音も硬く余韻に欠ける。
外国産の木材では、白黒がはっきりと模様になっている縞黒木は良く鳴る。

木の鳴りや木目、蛇皮の質や手掛けの布に使う藍染など、僕の好みを隅まで反映した楽器を青山のギャラリーで展示販売した時。
初めて買ってくれたのは沖縄出身の若い女性だった。

伝統は人から人へ。

その手渡しの間に立てた事が嬉しかった。




*写真はギャラリーplsmisでの初めての展示会より。
あの時、出来上がった三線を披露したいという気持ちだけで動いていた僕に、素晴らしい会場での展示機会を与えてくれた小林さん始め、スタッフの皆さんに改めて感謝です。

  
タグ :三線ユシ木


Posted by コウサカワタル at 22:41Comments(0)三線

2018年12月07日

一点物の手工三線

sanshin
sabshin

新作2点と私物(写真上の上。写真下の奥)を公開。

どれも山原のユシ木を、塗りをせずに仕上げ。

私物の方はもう今年で28、9年ほどになるけど。最近職人さんに磨きに出したので色味が新作に近い。
とは言っても、使い込まれた光沢が良いね。

新作はそれぞれ、どっしりした重厚感のある木質と音が特徴の物。そして軽やかで屋外でのエイサーなどにぴったりの物と個性が光ってる。

新作にはレザーのティーガを合わせて、こちらも一緒に使うほどに深まる経年変化を楽しめるように。

世界各地の様々な時代の楽器を観て、弾いてきた僕がプロデュースする三線。完全に一点物で棹、胴、ティーガ、糸巻き、ウマの組み合わせの妙を味わってほしい。

きっと、三線のイメージが大きく変わるよ。

  


Posted by コウサカワタル at 21:27Comments(0)三線

2017年09月18日

沖縄に住んでいた頃。

俺が小学生の頃は、沖縄本島北部の山原と呼ばれる地域に住んでいた。

そのお陰で三線の造り手と縁ができたんだけど。二十歳を過ぎて那覇に住んでからも、たまに彼を訪ねて三線を造ってもらって来た。


*これまではElectro Folk Loungeという屋号で展示会などしてきましたが。
同じく三線を扱うにしても、これからコンセプトを拡張するのにともなって屋号も変えました。
アマネ サンシン店をどうぞよろしくお願いします。
催しや販売情報も今月中に発表予定!。

ある日、京都の友人が何度目かの来沖の時。山原に行こうとなって、それなら名護の宮里そばでランチにしようという運びと相成りました。

車中の会話で『そういえば、あそこナポリタンあるよね。トーストついてんの、笑』。

『え?、いや、ないでしょ!絶対ないって。」と友人。

『確かあるよ、前に券売機で見たし。カレーもあったかもしれない』。

『絶対ないって。何回も行ってるし。ワタルくんそれ絶対勘違いやわ、笑』。

『じゃあ、あったらどうする?。ナポリタン食べる?。無かったらそばおごるよ』。










miyazato



ごめんな〜。

俺だけそばで。。。



コウサカワタルの↓

公式サイト
http://quantum-field-music.com/kousakawataru/j/

三線とガムランの『グンデルサンシントリオ』。
北海道、ヴェトナム、イタリア、東京。旅先のさまざまな楽器や共演者とともに『STRINGED UNCHAINED』。
ちゃんと着地させるヒーリング。シンギングリンとともに『RASHIN』。
その『瞬間』が詰まってるアルバムはこちらで!。
アルバムダウンロード販売
https://amane.base.shop/

  

Posted by コウサカワタル at 22:37Comments(0)三線旅のはなし

2017年08月13日

新しいカメラで写真が綺麗に撮れ…

新しいカメラで写真が綺麗に撮れるので、現在ゆっくりと形にしている三線をご紹介します。




とても密度のあるユシ木です。

これは最近手に入れた棹ですが、私が27年前から使っている物と並ぶくらいの良材で、これから磨きをかけたり胴や手掛けを組んで仕上げます。

*私物の三線はこちらです。



この三線を手にした時からのお付き合いの職人さんに良材で仕事をして欲しい一心で、木を一本購入してしまった事は以前も書きましたが。




そういう事をしているうちに、今度は職人さんの方から隠し持っている良材を『これは出さないつもりだけど、コウサカなら売るからいつでも言いなよ。』と見せられると『それ、ください』となるわけです。

制作現場に関わる醍醐味です!。

そして私はコレクターではありませんので、良い楽器が出来るとしばはく眺めて弾いて魅せられて。

新しいオーナーさんにお渡しするわけです。

自分のは一棹あれば良いのです。

ただ、これだけの良材の物を放っておけない。

鳴りの良い胴。

美しい手掛け。

良く合う糸巻き。

それを実現してから世に送り出したいのです。


コウサカワタルの↓

公式サイト
http://quantum-field-music.com/kousakawataru/j/

三線とガムランの『グンデルサンシントリオ』。
北海道、ヴェトナム、イタリア、東京。旅先のさまざまな楽器や共演者とともに『STRINGED UNCHAINED』。
ちゃんと着地させるヒーリング。シンギングリンとともに『RASHIN』。
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Posted by コウサカワタル at 20:43Comments(0)三線

2017年08月05日

弱点?。美点?。三線特有のアレ。

三線の形と、ちょっと小柄なところが好きです。

日本の三味線と比べ使われる部品も少なく、とても簡素です。

私は簡素なものが好きなようですね。

さて、三線の糸巻きを観てみましょう。

sanshin

糸巻きの先に行くほど、細まっていますね。

それに、当然ですが穴も細いです。

まっすぐ前からみると。

三線

こんな感じ。

では、こんどは漢民族の鼓絃の糸巻きです。

鼓絃

先の穴までけっこうしっかり太めな感じですよね。

糸巻き自体も全体的に太めの造り。

これは、演奏中にパ!っと調弦しなければいけない時(けっこうライブ中にもあります)、太いほうが少しの巻きの作業で音を変えられるという利点があるためと考えられますが。

そういう意味では、三線は実演に関して劣っていると見えてしまうかもしれません。

私も20代の頃にクラブでDJのブレークビーツで演奏した際。

ビートだけで演りましょうと事前に打ち合わせていたにも関わらず『あ、ワタルくん上物(メロディーとかコードとか)入ってる曲もあるから。』by 須永辰緒さん

と本番1分前に言われ案の定演奏中に超スピードで調弦し直しました。。。

8時のリハから2時過ぎの本番まで呑んで待っていたので、足元フラッフラ状態で。

糸巻きが太ければもっと楽に調弦できたと思いますが。。。

調弦も演奏もしっかりできて大ウケファンキーナイトでした(笑。

あの当時須永さんには大変お世話になり、感謝しております。


さて、今回の記事タイトル『弱点?。美点?。三線特有のアレ。』のアレはもちろん糸巻きの事ですが。

調弦やりにくいから太いほうが良い!という結論になってしまいそうな流れの中。

否!、やはり三線の美意識的には、細っそりしている方が良いのだよ!。

という声も聞こえてきます。

私の中から聞こえてきます!(笑。

写真であげた2本の三線はいずれも私のコレクションで、すでに新しい持ち主さん、ナウくいうとニューオーナーさんにマリアージュ(お嫁入り)したのですが。

この2本とも宮崎の400キロもの黒ユスの木(写真下)で造りました。

黒ユスの木

私が買わなきゃフローリングか床柱になってしまうところでした。

私の結論は。

三線の糸巻きは先細りが華奢で美しい!。

でも、細すぎるのもあるし。職人によっては全然先の穴よりガッパガパに細いのもあるので、購入時には注意して!。


コウサカワタルの↓

公式サイト
http://quantum-field-music.com/kousakawataru/j/

三線とガムランの『グンデルサンシントリオ』。
北海道、ヴェトナム、イタリア、東京。旅先のさまざまな楽器や共演者とともに『STRINGED UNCHAINED』。
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Posted by コウサカワタル at 17:05Comments(0)三線

2017年07月20日

我を取り戻せ!

音楽を聴くとその波動になってしまって、心も体も乗っ取られてしまう。

何かすべきことがあったとしても、音楽が流れていると手につかなくなっていた。

そんな悩みも今は昔。

音楽に乗っ取られるのなら、音楽を使って乗っ取り返すのが良いだろう。

社に神が宿るなら、体には本人の魂が宿らなければ。

我が体、我が魂の社。

心を集中して演奏すべし。


Bukkaku

神社仏閣の美しさに、心が吸い寄せられる。

木材の直線と曲線、ボリューム感。

特に直線と曲線の出会う所に、機能と美が解決していて美しいと感じます。

三線の形にもその特徴が表れている。

しかも持ち歩ける!。



まさに木材の直線と曲線の出会い方が、凛として清々しい。

多様な楽器を愛していますが、三線はもっともそれを感じさせる形と音を持っていると、いつも感心しています。

我の魂のためにふさわしい楽器だと、常々感じ入っています。


コウサカワタルの↓

公式サイト
http://quantum-field-music.com/kousakawataru/j/

三線とガムランの『グンデルサンシントリオ』。
北海道、ヴェトナム、イタリア、東京。旅先のさまざまな楽器や共演者とともに『STRINGED UNCHAINED』。
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Posted by コウサカワタル at 00:04Comments(0)三線

2017年04月14日

一番長い三線




長いといっても、持ってる年月がね。

私が15か16歳の誕生日のプレゼントに母がくれた一台の三線。

数年前に胴の皮が破れ、そのままにしていた。
その時に制作に関わっていた三線が何台かあったため、演奏にはそれらを使って支障が無かった。
棹だけでしまいこんでいたこの三線が気になりつつも、新しいオーナーが見つかるまでの音鳴らしも兼ねてその時々に組んだ三線を弾いていた事もこの三線を直すのを遠ざけていた。

そしてとうとう。
すべての販売用の三線が売り切れて。
いよいよ直す時が来た。
30年近い付き合いになる棹職人に、新品のように磨いてもらう。
私の三線は、塗りをしない裸の木。
これまでの汚れを落として、曲がりも少し削って直してもらう。

『30年前はこんなに良い山原ユシ木があったんだな。』
件の三線職人の言葉である。
『久しぶりに触りながら、楽しかったよ。まだ、実はあと一本だけあのレベルの山原ユシ木の棹を隠してるんだけど。コウサカだったら分けてあげるよ』
ありがたい言葉だ。
これで、これまで特別にわけてもらった銘木の三線を、新しいオーナーさんに届けることができたのだから。

私はもう、これからはこの一台。
始めにして最後の一台として弾いていくつもり。

でもね、このレベルのがもう一台あるかと思うと疼きますね。
皮の貼り方で欲しい音に近づける、染めと縫製で美しく胴を彩る。
そんな楽しいことを私とシェアしたいという方。
『コウサカ、存分に痺れる三線造ってくれよ。』と言ってくれる方、そんな方は連絡ください。

新しい三線のオーナーになってみませんか?。

コウサカワタルの↓

公式サイト
http://quantum-field-music.com/kousakawataru/j/

三線とガムランの『グンデルサンシントリオ』。
北海道、ヴェトナム、イタリア、東京。旅先のさまざまな楽器や共演者とともに『STRINGED UNCHAINED』。
ちゃんと着地させるヒーリング。シンギングリンとともに『RASHIN』。
その『瞬間』が詰まってるアルバムはこちらで!。
アルバムダウンロード販売
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Posted by コウサカワタル at 22:07Comments(0)三線

2014年12月29日

仕合せな樂器が仕上がりました!

【一弦琴、三線、六弦】

世界には不思議がたくさんある物で。
一本の弦で4オクターブも表現できてしまうんです!☆!。
ハーモニクスという奏法がミソなのですよ!。




樂器職人さんにはコウサカワタルのオリジナルロゴを入れてもらいました。

特に!この樂器を習得する上で、分かりにくい勘所は、僕自身が印を打ってあります。



それから、沖縄と言えば三線ですが!。
胴に巻くティーガという布を染色の作家さんや、職人さんと製作しました。

上は鮮やかな紅型。

それから琉球王朝時代には庶民は着用を許されなかったと云われる、福木染め。

その黄色がより映えるように、2種類の藍染でコンビネーション。


一番手前は、沖縄の若き職人の皮細工です。

那覇の浮島通りにショップがあり、オリジナルの革製品や真鍮の小物が素敵です。

http://okinawaclip.com/ja/detail/87

スタッズもカッコいいね!。



三線も氣合を入れ直して素晴らしい物を揃えました。



右側の2本の三線を見て、お氣づきになりますでしょうか?。

全く塗りを施していないのです。

糸巻きは竿と同じ木材から、手造り!。

皮も木材も、使い込んだ風合いを、経年変化をお楽しみいただける仕上がりですよ〜!。

左のは六弦です!カッコいいです!。


なんと!これらを持って、年末年始は、奥武山運動公園内の沖の宮主催【大福の市】に出店します。

他にも樂器に関するドラマが書ききれないので、ご興味お持ちいただけた方は、直接いらしてくださいませ。

他にも人気の鼻笛や輪鈴も揃えてます!。

年末年始
大福の市内コウサカワタルの営業時間
12/31 23時から翌朝4時
1/1 朝10時から20時
1/2 朝10時から20時
1/3 朝10時から20時
1/4 朝10時から20時


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北海道、ヴェトナム、イタリア、東京。旅先のさまざまな楽器や共演者とともに『STRINGED UNCHAINED』。
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その『瞬間』が詰まってるアルバムはこちらで!。
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Posted by コウサカワタル at 12:17Comments(0)三線

2014年10月02日

自慢の逸品!職人達に感謝!



木材の個性。
この面白さに一度触れてしまうと、なかなか抜け出せない蜜の味。

金属の様に溶かしてリサイクルも出来ない。
樹脂製品の様に石油から形に出来ない。
山が育てて、人が活かす。
それが木材。

樂器製作に携わる事の楽しさは、まさに一期一会。同じ材から取っても、一つとして同じには鳴らない。


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