2017年07月10日

ソロで弾くあなたのための楽器選び

私がメインで使うグランドサロッドは25弦。

このブログのプロフィール写真で弾いている楽器ですね。

皆さん弦の多さに驚かれますが、インドにはシタールやサランギ、はたまたインド大正琴にもたくさんの共鳴弦があります。

そして、共鳴弦を持つ楽器はなにもインドに限った事ではありません。

ヨーロッパではルネサンスからバロックと呼ばれる時代の中期頃まで、それはそれはたくさんの弦楽器に共鳴弦がついていました。

写真はロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館のコレクションから。

Sympathetic

上はバリトンといい、有名な作曲家のハイドンがこれ贔屓のパトロンのために作曲しています。
チェロで難曲とされるハイドンは、バリトンで演奏するのが真骨頂。もともとチェロ用の曲ではないため難しいと言われています。

左下はヴィオラダモーレ(ヴィオラ ド アモーレ)。
愛のヴィオラという素敵な名前の、ヴァイオリンほどの大きさの楽器。
ガット(羊の腸)でできた7本の主弦と、駒(写真下の真ん中の下から2番目)の中を通る7本の金属の共鳴弦を持っています。

右下はトロンパマリーナ。
主弦は1本ですが、共鳴弦は本体の中に(写真下の真ん中)。
駒が弦の振動で震える造りになっていて、独特のビビり音を出します。

このように、オーケストラ全盛以前の楽器には、単体で豊かな音を出す工夫がありました。
クラシックを習ってきたけれどソロで演奏をしたい方などは、この時代の楽器やインド楽器も含め、改めてどの楽器を使うか再考してみてはいかがでしょうか?。

*豆知識
ギターや三線にも共鳴弦を足す事で、豊かな鳴りが得られます。
押入れで眠る楽器や、古道具屋で安く買った楽器を改造して遊んでみるのも一興です。



コウサカワタルの↓

公式サイト
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