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2017年08月01日

台灣で出会った漢民族の樂器。

6、7千年前に現在の中国大陸南部から、カヌーで渡ったとされるオーストロネシア語族のしばらく後。

台灣に漢民族がやってきました。

私の母方のご先祖様も160年くらい前の清代に、福建省から台灣に行ったようで、弁髪を結っていたそうです。

数年前に親戚が集まった時には、台湾語と標準中国語ができる人や、それに日本語が加わる人。

アメリカ生まれで英語だけを話せる人などなど、単一言語もいれば他言語話者入り乱れの会となっていたのを覚えています。

その間で、お互いに訳しあったりして、なかなか朗らかに楽しい食事会でした。

血のつながりがあっても言葉が通じないという事に幼少期は歯がゆさを味わっていましたが。

例えば私が英語や中国語で会話ができるようになったり、数年ぶりに会った従姉妹が日本語堪能になっていたりして、通じた時の喜び。

お互いに言語の道が開通して心が行き交う感覚は、素晴らしい体験です。


さて、前置き長くなりました。

私個人的に一番好きな漢民族の楽器は?と聞かれれば。

迷わず古琴と答えます。

台灣で出会った漢民族の樂器。

これは台灣で製作している若き職人さんの古琴。

簡素な美にまっすぐな魂が宿っている。

柱の無い、ギターなどで言うフレットレスで。

真ん中からシンメトリーに記しがあり、ハーモニクス奏法も使います。

派手さはまったく無いですが、音の機能が携わった実質的な美がそこにあります。


実は、やってみたいアイデアがありまして。

他の奏法への対応やもっと多彩な音色を可能にする新しい古琴(ややこしい呼び名です)を手がけたいと考えています。

それは、もともと書斎で一人爪弾きながら心を研ぎ澄ましていたという、この楽器の役目を。

ステージに引っ張り上げてやりたい。

思いついた事は自分でやらなければ、誰も代わりに現実化してくれる人はいないから。



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タグ :古琴漢民族

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Posted by コウサカワタル at 23:05│Comments(0)漢民族の楽器古琴
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