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2022年11月03日

11月3日4日はイイサンシンの日!

【11月3日4日はイイサンシンの日!】

と云う事にしてみた、なぜなら11月には34日がないからである。西向く侍は小の月とはうまくいった物だ。

さて、私ごとであるが三線に興味を持ったのは15歳くらいの頃。様々に軽音楽を聴いてジャマイカのレゲエにハマってバンドをしていた。そこで小学生の頃を過ごした沖縄の三線に目が向いた、日本にも島音楽があるじゃないか!という安直な思いつきからだ。

夏休みに沖縄に帰った際に「三線が欲しいなぁ」と云うような事を言うでもなく呟いていたらしく、母が向こう三年分の誕生日プレゼントをまとめてとくれた一棹の三線。

製作は隣近所のおじさんだ。そしてそこから20年後にこの三線職人の知花さんと協働で三線の製作を始めるとは考えもしない当時の私。

三線の棹は黒々している印象があったが、これは違った。そして少年は黒い方がカッコいいと思った。それから10年ほどして改めて見てみると、他にはない渋い黒光を放つ棹となっていた。

知花さんに訊ねるとこれは山原のユシ木という木材で、他のような塗りをしていないそうだ。それもあり心配してたまに歪みがないか見せろと言われていた。そして今の今までまったく問題なく、大した手入れもせず使えている。

こんな木材は稀だ。

三線職人を訪ねると壁に作りかけの棹が見られることも多いが、ヒビや穴を黒くボンドで埋めたものがほとんどだ、いやほんとに丸ごと無垢な棹はまずない事に驚く。それは沖縄の三線という楽器が伝統的にそういう作りだという事で、悪いことではないんだ。

ただ、奄美の三線は無垢な棹を使うと聞いたことがあるし、私個人も無垢の裸の三線が触りごごちにパンチのある音など好きだ。

奄美も良いユシ木の産地だ。
それから宮崎も現地ではユスと呼ばれて、特に身の詰まった良いものは黒ユスと呼ばれる一大産地である。しかし、放って置くとフローリングになってしまうので、良い黒ユスは買い取って三線にするのだ。

沖縄を数年前に離れた現在でも、三線に故郷を感じる。

私は現在神奈川の静岡よりの端っこに住んでいるので、購入前に直に音が聴きたいというお客さんには、その機会を持っていただくようにしているので、どうぞお問合せください。

ご希望の品をご試奏いただけます。

https://amane.base.shop/


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Posted by コウサカワタル at 21:06│Comments(0)三線
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