てぃーだブログ › コウサカワタルの『リューキュー メルヘン紀行』

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2020年01月13日

Stringed Unchained 視聴





BASEでダウンロード販売してます。
素敵なアルバムなので、買ってね!。
Stringed Unchained

誰かが言った、人生は旅だと。
北海道、沖縄、東京、イタリアへ楽器をかついでふらり立ち寄る。
現地の楽器に触れ、そこの人々と共に旨いものを喰い、語らい演奏する。
音楽は旅の記録、人生の記憶。

〈使用楽器〉
クニィ(口で鳴らすベトナムのバーナー族の弦楽器)、ベトナム一弦琴、三線、サロード(インドの25弦)
〈共演〉
Paul Mahoux、Triodali、U-zhaan、Yuichi Onoue (アルファベット順)

【収録曲】
1. 琉球印度 (視聴↑)
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)尾上祐一(回擦胡)
共演の尾上さん自作の回擦胡は、2本の弦を回転する車輪で弾く擦弦楽器。
サロードの爪弾きに即興で応える多彩なフレージングが楽しい。
都内の尾上さんの自宅での録音。

2. La nave Cinese sta arrivando
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(ビザールギター)Triodali(ギター。ビオラ。ドラム)
沖縄民謡の唐船ドーイのギターアレンジがイタリア北部、アルプスの麓の静かな街に響き亙る。

3. 孵り走り
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)
雛が孵って走り出す。
ヨタヨタ、ヨチヨチ。
アッチへ転び、コッチへぶつかり。
それでも走りつづける。

4. 雀らは山原の森に/Sparrows in the Yanbaru forest.
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(三線、クニィ)
夜が明け、虫や蛙の声が止む。
草の露に朝日があたり、雀たちが笑い出す。

5. 豊穣の海
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)
命が海から産まれ、やがて還っていく。

6. Il mare
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)Triodali(ギター。ビオラ。ドラム)

7. 静けさに怒りを置き去れ/Leave anger in the silence
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)
この肉体の反応を観察し、味わいそして手放す。

8. Owls in the white birch forest
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(サロード)
うっそうと植物同士が絡み合う山原に比べ、北の森は整然としている。
遠くからのカッコウの声も、カラスのおしゃべりも良く通る。

9. インカルシペ流星群
作曲 コウサカワタル
演奏 コウサカワタル(三線)U-zhaan(タブラ)
見上げれば、三線とタブラは怒涛の流星。

10. 星の七つの夜 / Seven nights on the planet (視聴↑)
作曲 Paul Maoux & コウサカワタル
演奏 Paul Mahoux(ギター)コウサカワタル(一弦琴)
静かに様相を変え続けるこの星の夜。
なにも終わることがない。
ただただ姿を変え続ける。

StringedUnchained

  



2020年01月06日

ありそうで無かったものって、何かに気づかせてくれるよね。

僕がサロードというインド楽器を表現に取り入れてから15年ほど経っただろうか。
昨年は初めてインドに行って、レコーディングや撮影、コンサートに2週間の滞在中毎日慌ただしかった。
本当に寝る間もなく移動と演奏の繰り返し、今年はやっとアルバムが発表できそうだ。

その前に!みなさんに一足早く沖縄民謡のカヴァー曲をお届けしちゃう。

沖縄民謡とインド音楽、そして日本の音響療法が出会ってしっかり融合したワールドフュージョン。



僕として頑張ってるのは、三線とeサロッド(サロードの電気改造版)の持ち替えをライブでもできるようにルーパーの絶妙な使い方ね。
映像はレコーディング音源に合わせるから簡単だけど(否、それも意外と難しかった。。。)その妙技はライブで!。

ここで弾いてる絶品三線と並ぶ、山原の高密度ユシ木製三線はこちらでお買い求めください。
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Posted by コウサカワタル at 18:35Comments(0)三線インド音楽

2019年09月12日

販売サイトで三線をお手頃に。

僕が音楽や三線を販売しているサイトで、とてもステキな割引クーポンを発行してくれていますよ!。
¥1000のデジタルアルバムも、良いお値段の三線も5%オフのチャンス!。

この機会をご利用ください!。

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大事なので、二度言います。
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Posted by コウサカワタル at 08:24Comments(0)三線

2019年07月13日

インドでのコンサート




音旋響 project ~流星群~
2019年4月 国立演劇学校 (バンガロール) にて、インド初公演。
音旋響はシンギングリンの叶聖美、三線やeサロッド奏者のコウサカワタルの音楽ユニット。
音旋響projectとしてインドのタブラ奏者、アリンダム チャクラヴァルティを迎え日本、沖縄とインド音楽の融合をエレクトロニクスの至福なアップデートを交えて表現する。

公式サイト http://quantum-field-music.com

このパフォーマンスに最適でありつつ、民謡や古典にも素晴らしい表現力を発揮するオリジナル三線あります。

コウサカワタルの音楽と三線の店  


Posted by コウサカワタル at 21:24Comments(0)三線

2019年05月18日

ある音楽家の物語。

その昔、現在のインドの辺りに一人の辻音楽家がいた。

弦楽器片手の旅すがら。

美しい娘と恋をしたり、各地の音楽家と親しくなり一宿一飯の恩義に預かることしばしば。

とにかく北から南、西から東へ人生をかけて訪れた先の旋律を身に付けていった。

いわゆる職業音楽家では無く、毎日やっと食いつないで旅をする。そんな生涯だった。

彼には夢があった。

世界中の音楽に触れて、そこから1つの様式を産み出したい。

そのためにも遠く東方にあるというジパングやリューキューという国々へ行きたい、港町で船乗りから聞いた話に心を躍らせていた。

その生涯では叶わない夢だったが、彼の魂は西暦1974年日本に転生した。

実は数度目の日本での誕生となる。

北海道に産まれ6年を過ごした後、引っ越した先はかつてリューキューと呼ばれていた沖縄。そこでの生活で三線音楽に触れ、十代は埼玉で和太鼓を叩く機会を得た。

これも両親を入念に選んでおいた成果だ。

青森出身の父は津軽三味線との接点や、北海道や沖縄、埼玉に暮らす直接のきっかけとなった。
母の故郷台湾や、進学でシンガポールへ行く機会を得て、それがゆくゆく多言語を駆使してアジア各地やヨーロッパへと進出するための素養を作る助けとなった。

その頃の日本は空前のバブル景気で、自身の努力無しに世界中の音楽や楽器に触れられた。

時代の恩恵を受ける一方で、グローバル化による文化の迎合や画一化を憂いて涙した事もあったが、それは杞憂であった。

土地や人の波動が形成する文化はその影響により結晶化する。

いつの時代でも、その土地と人々の文化はその根本的な要素を表す。

この人生の大きな目的の1つは、一旦インド音楽は隅に置いて。日本や沖縄の文化に触れた後にインド音楽に還る事だ。

だから、インド古典楽器のサロードを沖縄で手に入れても尚、師匠を探したりインドへ渡らずにいたのだ。

しかし、とうとうその日はやって来た。

沖縄で編み出した新しい様式のステレオサンシン。

インドの記憶と現世を結ぶエレクトリックサロード。

屋久島で出会った叶さとみのシンギングリン。インド音楽に不可欠な通奏音が、日本でここまでの物に発達しようとは。

そして、まだまだ旅は続く。






5/30(木).31(金).6/1(土).2(日)の四日間。
横浜赤レンガ倉庫のイベントに出展します。
三線は棹、胴、ティーガとそれぞれ職人やアーティストの渾身の作。それらを組み合わせた一点物。
他にもベトナムで買い付けた、お手頃楽しい小楽器扱います。

https://amane.base.shop/  

Posted by コウサカワタル at 22:12Comments(0)旅のはなし

2019年05月05日

毎日旅でしょ!?


楽器や機材の持ち運びと、立ち仕事の負担軽減のために買った登山靴。
せっかくなのでハイキングしてきました!。


職場で数日のうちに二人から鎌倉山の名前が出てきたので、これは何かあるなとピピっとキちゃって。


木漏れ日が美しい。
こういう自然の美しさを感じたら、神様に音楽にしてお返しするんだ。


木の根や岩がボコボコしてるので、小走りで楽しいね。なんちゃってトレッキング気分で、金沢文庫から六国峠を通り鎌倉へ。



建長寺から下山してそのまま拝観。

雲龍図が見事だ!。



龍に縁ある禅寺なんだ。

鎌倉駅に向かい昼食を探している時から雨がポツリと落ちて来て。

帰る頃には強い雷雨。

朝は曇りの予報だったので、どうやら龍が起き出したようです。


龍は音楽も大好きだからね、良く鳴る楽器で喜んでもらうとよろしいですね。
他では絶対絶対に無いような個性と質の一点物三線はこちらでどうぞ。
桜木町に置いてあるので、お近くの方は連絡くれたら試奏の機会を設けますよ。
https://amane.base.shop/

  

Posted by コウサカワタル at 19:06Comments(0)旅のはなし

2019年04月22日

ライブハウス曼荼羅 4/21

昨夜の曼荼羅は当初ソロのお話が。


三人もいて豪華なステレオサンシンインプロヴィゼーションになりました。


写真 Chiho Iwakawa

インドでも好評だったステレオサンシン、やっぱりシンギングリンの倍音の中だと一層素晴らしいね。


そんなステレオサンシンの曲は2010年発表のアルバム【Stringed Unchained】でも聴けます。
こちらでダウンロードできるよ。
https://amane.base.shop/

実は一点物の手工三線も上記のショップで取り扱いあります。
現在二挺。



  

Posted by コウサカワタル at 07:36Comments(0)ライブ情報

2019年04月21日

インドでの撮影

コルカタでのレコーディングに満足して。

コンサートのためにバンガロールへ。


おバカなフリーランスミュージシャンと。


いつもは真面目に人の話を聞くセラピスト、実はお茶目(笑。

コルカタの空港でハメ顔なのにハメを外すとはこれいかに。



飛行機の遅れで、夜中の2時にホテル着で10時にはロケ地へ出発。道すがらスナックなどを買い求めます。
右奥が映像監督のナレーシュ氏。
僕が彼の肌の色だったら、GOLDを身に付けたい!。
インド人の深い褐色に幼少の頃から憧れる。


パンに激甘クリームと緑の謎トッピングが美味しかった!。


バンガロール市内から車で1時間半ほど。
聖なる池の音響がとても心地良い。
ここで二曲分の撮影を完了。


実はここ、さとみが14年前に訪れた孤児院があり。
みんなスナックのお土産に大喜びしてくれた。
シンギングリンが特に人気で、さとみは子どもたちにいつも囲まれてた。
彼女も辛い境遇を耐えてきた人、言葉は違うけれど心で繋がっていた。

この日は印度12日目。

撮影を終えて次の日のコンサートのため、バンガロールへ戻る。

ナレーシュ監督の家でくだけて色々話した。


彼とは一眼会った時から、なにか強い繋がりを感じている。
数百年間、もしかしたら数千年間さまざまな人生を経験した僕の魂が、気になった人に再会する事。それが旅なのではと最近感じている。
特に、戦場で出会った人々と平和な現代で再会していると感じる。
別になんの証拠も無いよ、でもそうでは無いという証拠も無い。
強く感じるというだけ。




*今日4/21は吉祥寺でライブですよ!。

僕は七時から小さな楽器でダブステップからのステレオサンシンインプロヴィゼーション。
なんと、急遽さとみもシンギングリンで参加。
そして、高校時代同じ釜の飯を食べたベーシストの馬場ちゃんもやってくれる!。

ちょっとしたインド土産も持っていくね。
みんなおいでよ!。


こちらのサイトで僕の音楽アルバムが500円から買えますよ。
他には一点物の美しい三線あります。
どれも自分の心で美しいと感じる物だけを扱っています。
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Posted by コウサカワタル at 12:23Comments(0)旅のはなし

2019年04月20日

チェンナイの瞑想からコルカタでのレコーディングまで

瞑想プログラムの為訪れたチェンナイを飛び立った僕ら。

バンガロールのケンペゴーダ空港から知人宅へ預けた楽器を受け取りに行き、また空港へとんぼ返り。

今度はレコーディングの為コルカタへ。



古い横丁



バスにはベンガル語表記



小さいが、この街にもガンジス川の支流が。



今回の渡印の最大の目的である、アリンダム氏とのレコーディング。これが叶い嬉しくて仕方ない!。



僕はサロード(写真は弓奏)



僕の作曲した曲を、アリンダム氏がインド音楽のパーカッションと合うようアレンジ。
それに食らいつく必死すぎる形相の俺(笑。



三線でループを作って、沖縄とインドの音楽が出会う。



叶さとみの倍音豊かな通奏音が、三人の演奏の密度と高みを最大にする!。



録音して、チャイを飲みつつミックス。



右はエンジニアのゴータム氏。
僕もあの素早さで仕事できたら最強だなと思った。

二日間で6曲のレコーディングとラフミックスができた!。
これはなかなかの集中力だと、みんなを褒め称えたい!。


今回も全て自費での製作のため、アルバムが出来上がったら買ってほしい、心から。


当初組んでいた予算よりも大幅に支出が上回ったけど、それは予想外の素晴らしい事のため。
それについては次回のブログで!。

ひとまず今回すべき事は達成したぞ!。


それぞれの部位が際立つ三線。
これまでのアルバムも扱ってるショップ。
買って応援してくれたら嬉しいです!。
https://amane.base.shop/



  

Posted by コウサカワタル at 18:19Comments(0)旅のはなし

2019年04月13日

インドに来てます。



バンガロールは思いのほか整っていた。



チェンナイの村に突然現れるEKAM。
ここでの瞑想はこれまでで最高に想像力に溢れた、活力みなぎる物でした。

瞑想で自分の無意識と顕在意識の乖離が無くなり、イメージがマテリアライズされると、意思こそがこの世界に秩序を与えている事に気が付きます。

彼らがそれを体現していると思うのは、近隣の1000ほどもある村の浄水施設を整えたり、雇用をしたりと。ポジティブな社会活動で確実に近隣の人々の現実を豊かなものにしている所。



チェンナイを発つ夜。
キャンセルになった便の代わりに取ったのが奄美、喜界島間以来のプロペラ機。

まだまだ旅は続く。



それぞれの部位が際立つ三線。
アルバムも扱ってるショップ。
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Posted by コウサカワタル at 11:56Comments(0)旅のはなし

2019年03月31日

春!三線も衣替え




沖縄から引っ越してきた横浜は桜が満開!。

春だから、三線もお花をまとって煌びやかに。

紅型作家新垣優香のダリアの紅型は黒の隈取が赤や桃色を引き立てて、他の紅型では見られないレイヤーの使い方に感動します。

優香さんとは沖縄で二人展をさせていただいたり、三線を造るたびに染めてもらって本当にありがたいです。

それから、もう一つ。





こちらはハイビスカスに蝶々や鳥が愛らしい。
音色も軽やかでエイサーや賑やかしに最高!。


こちらのショップで販売しています。
https://amane.base.shop/

過去記事
【僕と沖縄とおじさんと三線】
https://wataruk.ti-da.net/e10954031.html
  


Posted by コウサカワタル at 13:54Comments(0)三線

2019年02月23日

インド音楽との遭遇

10代の頃、初めてシタールの音楽を聴いた。
一曲で一時間ほどもある長尺で、そのカセットテープの裏表で一曲だった覚えがある。

小学生時代は午前中を保健室で寝てすごした僕は、寝ながらにして思考したり、意識の旅をするのが常だった。

あのカセットテープを回すとネットリとした弦の音が意識を連れて行ってくれた。そこはオレンジの光に包まれた、広大で暖かい空間。

まるで龍が大空をうねっているようなメロディーと、その後ろで反復する伴奏。

冒険と平穏。

その二つを同時に味わえる時間があった。

Sarangi


*写真はホーニマン美術館のインド楽器展から、インド楽器のサランギ
  


Posted by コウサカワタル at 08:39Comments(0)インド音楽

2019年02月13日

『僕と沖縄とおじさんと三線』

『僕と沖縄とおじさんと三線』

僕が沖縄本島北部の小学校に通っていた、80年代初頭。

日本への復帰から数年が経ち、経済的にも文化的にも日本本土に追いつきたいという思いが沖縄全体に満ち充ちていた時代。
僕は幼いなりに、地元の人々が沖縄的なるものを恥じて隠したがっているような印象を強烈に感じ取っていた。

運動会の開会宣言で慣れない標準語をなんとか絞り出すPTA会長。
近所のおじさん達は泡盛なんて臭いと避けてウイスキーを常飲していた。
三線弾きはアシバー(遊び人、放蕩者を意味する方言)と言われ、世間から冷たく見られていた。
その一方で、舶来文化のフォークギターは人気だったようだ。

それから幾年月。旅行会社のキャンペーンや本土出身歌手の『島唄』の流行という日本本土からの承認を経て、沖縄の人々に地域の文化を見直す気運が高まる。

僕が初めて三線を手にしたのは、件の『島唄』発表から3年遡る。
その少し前から、僕はなんとなく三線が欲しいと口にしていたようで、近所のおじさんが造っているのを知った母が3年分の誕生プレゼントをまとめてあげると言って、買い与えてくれたのだった。

それは蛇皮ではなくプラスティック製の胴で、見た目も質の高い物ではなかったけど、使っているうちに棹だけが良い色になってきた。
どうやら地元の銘木だったようだ。

その1点豪華主義の棹の真価を見せつけられたのは、自分で働くようになってから三線店で本蛇皮の胴をつけてもらい、その足で公園の芝生に座り調弦を終えたその時だ。

芝を舞散らかした風が三線を撫で、どこまでも澄んだ優しく豊かな倍音が僕のとても深いところへ届いてきた。

音が大きいということではなく、それはまさに人の心の深いところへするりと到達する波だ。

僕はその三線でライブを重ね、アルバムを造った。

あの三線を造ったおじさんは好き嫌いとこだわりが強く、僕もしょっちゅう言い合いする仲だ。
そんな性格もあってだろう、何年も田舎にこもっていた。
『最近はもう作りたくなるような木がないさ、同じ手間ならヤナー(良くないものの意味)は触りたく無い』

若い頃は東京で企業製品モデルを創る仕事をしていたおじさん。
他の職人に『これはどうやって造ったかわからんさ』と言わしめる程の腕だ。

僕は彼に仕事をして欲しかった。
結果、木材を4百キロ買って造ってもらった三線は肌触りが良く手の運びがなめらか。
そしてもちろん音が良い。
すぐに売れなくても、自分で弾いてるだけで得したと思える。

その4百キロの木は、宮崎へ演奏へ行った際に見つけたイスの木。
主に静岡以西、沖縄まで分布しており、日本産の木材中で比べると三本の指に入るような重い材で、フローリングなどに使われる。
重い上に硬いにもかかわらず伸びのある音が特長的だ。

同じく、三線としても出回っているフィリピン産の真っ黒い黒檀は、見た目は良いが僕の知る限りにおいてガラスのような硬さで、音も硬く余韻に欠ける。
外国産の木材では、白黒がはっきりと模様になっている縞黒木は良く鳴る。

木の鳴りや木目、蛇皮の質や手掛けの布に使う藍染など、僕の好みを隅まで反映した楽器を青山のギャラリーで展示販売した時。
初めて買ってくれたのは沖縄出身の若い女性だった。

伝統は人から人へ。

その手渡しの間に立てた事が嬉しかった。




*写真はギャラリーplsmisでの初めての展示会より。
あの時、出来上がった三線を披露したいという気持ちだけで動いていた僕に、素晴らしい会場での展示機会を与えてくれた小林さん始め、スタッフの皆さんに改めて感謝です。

  
タグ :三線ユシ木


Posted by コウサカワタル at 22:41Comments(0)三線

2019年01月27日

2/3節分のライブ

10年以上、インドの古典楽器サロードで非インド音楽を奏でてきましたが、今回はヒンドゥーつながりのバリ島を視覚的にも音楽的にも感じる内容でお届けします。
 
節分スペシャルな内容で初めての挑戦をいろいろします、是非ご体感いただいて感想をください!。
*豆はまきません。


2019年2月3日日曜日
『Good Life 』
曼荼羅吉祥寺
http://www.mandala-1.com/

18:30オープン
19:00スタート
2,000円+ワンドリンク
学生半額 店内禁煙

森美千代 & 川野皓太(唄三線&ギター)/ Sweet Basil(ボサノバ)/ 飯嶋光太郎 / コウサカワタル & 吉田ゆか子博士 & キューカデタツロー

GoodLife
  


Posted by コウサカワタル at 22:57Comments(0)ライブ情報

2018年12月10日

最近嬉しかった事

先日の土曜日。東京ビックサイトで行われたエコプロ2018に行ってきました。

その中でスピーカーHADOのウッドデザイン賞の展示がありまして。

HADO

開発者の小島さんが沖縄から出てくるとの事で、久しぶりにお会いしてきました。

もともとオーディオ用ですが、僕は自分の楽器をつなげた瞬間に導入を決めました!。

何の話しかというと、それまでは楽器から直に伝わる微細な振動であったり、スピーカーを介さない生音の良さが会場のお客さんには届いていないという不満があったんですね。

全てのスピーカーはエフェクターだ!。というやるせなさを感じていました。

けれど!このスピーカ−HADOは全っ然違う!。

これはね、この感じはいくらしゃべりが上手いとか。語彙力が高いと友人たちから評価いただいてる僕でも言葉で説明できないです。感じる事ですからね。

SPDLHADO
*サウンドインスタレーション at スーパー・デラックス

バイノーラル録音作品も楽しめる!  


Posted by コウサカワタル at 09:16Comments(0)スピーカーHADO

2018年12月07日

一点物の手工三線

sanshin
sabshin

新作2点と私物(写真上の上。写真下の奥)を公開。

どれも山原のユシ木を、塗りをせずに仕上げ。

私物の方はもう今年で28、9年ほどになるけど。最近職人さんに磨きに出したので色味が新作に近い。
とは言っても、使い込まれた光沢が良いね。

新作はそれぞれ、どっしりした重厚感のある木質と音が特徴の物。そして軽やかで屋外でのエイサーなどにぴったりの物と個性が光ってる。

新作にはレザーのティーガを合わせて、こちらも一緒に使うほどに深まる経年変化を楽しめるように。

世界各地の様々な時代の楽器を観て、弾いてきた僕がプロデュースする三線。完全に一点物で棹、胴、ティーガ、糸巻き、ウマの組み合わせの妙を味わってほしい。

きっと、三線のイメージが大きく変わるよ。

  


Posted by コウサカワタル at 21:27Comments(0)三線

2018年12月07日

12月(2018)の残り2本のギグ。



JUTSU salon
12/9 sun 15:00~20:00
*コウサカワタル ソロでイベントに参加
yakusyu

薬膳Bar世田谷区三軒茶屋2-11-11-2F Phone 03-6339-8243 (www.yakusyu.net)

Charge ¥2,000 (1d)

Artist

Takulow (Mujina Production)

血脇 滋寿 <生け花> (宏道流師範代) http://www.kohdoryu.jp/

山本 大 <津軽三味線> (AMUSE EDUTAIMENT)
(http://hoendo.jp/dai.html)

コウサカワタル (http://quantum-field-music.com/kousakawataru/j/)

高橋江里佳 (http://hoimi.jp/brand/0955,instagram@uberfall)

春龍 <藝術家> (yaburyuceramics) (www.yaburyuceramics.com)

新しい大人の社交場的空間にて異業種交流・展示即売を行います。イベントを通して学びや感動を伝えられればと思います。是非、予定調和を超えたセッションの生き証人になって下さい。

遊びから学ぶ、体験からつながる学び、美にこびず、ひらめきと出会える空間を意識しております。ダダやシュールの様な思想を、日本から術イズムを起こしてまいります。知識は過去で、知恵は未来。皆んなで一緒に探しましょう!

このイベントの成功は波及効果で皆様が笑顔になる事です。続けることで、皆様に有名でなくとも素敵な事や物をお伝えしようと考えています。

何卒宜しくお願い致します。

尚、このイベントの売り上げ金から一部を物品にし、児童養護施設に寄付させて頂きます。

2018/12/09 SUNDAY 日曜日



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2018/12/16 SUNDAY日曜日
曼荼羅

ほりでいズ
開演18:00
料金¥2000+1ドリンクオーダー制
*コウサカワタル ソロでイベントに参加

出演者紹介1

「晴ツ」
haretsu

晴ツ/Halletsu

喜びの初動。
あらゆる民族の垣根を超えた根源的な喜びをうたうように、言葉遊びで現代社会を解体するように、物語をそのままに生きる子どものように、晴れやかに世界を遊ぶ。
日本から、アジアから世界へ、新たなpop musicを奏でるバンド-晴ツ-

森羅万象を讃え、色彩を運び、天性の歌声と笑顔をもつ横手ありさ。
自作楽器とギターを奏で、数々の独創的な音楽と鋭利なリリックを生み出し、
また美術家としても活躍するマルチアーティスト、たけてつたろう。
日本の伝統太鼓にはじまりアフリカ、アジアの民族音楽を吸収し、様々な演奏活動を展開するドラマー荒井康太。

出演者紹介2

「兒玉 峻」
kodama

弦楽器奏者
山羊座 AB型

アコースティックギター、リゾネーターギター、アフリカンハープと呼ばれるカメレンゴ二などを奏で、民族音楽からエフェクターを駆使した実験音楽まで、ありとあらゆる音を飲み込みながら弦の波動を伝えている。

心象風景を描く独自のサウンドは、その地の空気とシンクロし、時には繊細に時には広大なアトモスフィアを創造する。

自身のバンド「バセルバジョン」では、FUJI ROCK FESTIVAL ’14を始め、大小様々なフェスに出演。
また、オーストラリア、韓国、香港、ハワイでは、バスキングやライブ、レコーディングを敢行。

2018年春、西アフリカ・マリ共和国にてカメレンゴ二と出会い、現地ミュージシャンより手解きを受け新たな弦楽奏法を手にする。



出演者紹介3

山下ドープ商店〈Yamashita Dope Brothers〉
Dope

山下ドープ商店〈Yamashita Dope Brothers〉

奄美大島出身。
琉球×アメリカ×関西の雑種兄弟。

ひたすらディープに、
ひたすらドープに、
聞き手を深い場所へ誘う。
2016年開店。

ワイゼンボーンとエレキギターが深海や宇宙にいる様な情景を連想させる。
ブリストル・トリップホップから大きな影響を受けつつカントリーやインド音楽等、幅広いジャンルを貪欲に取り込み枠にはまらない音を目指す。
同年冬には武者修行の為オーストラリアへ。
路上セッションでさらなるオリジナリティを追求する。
現在オリジナルCDを手に奄美・沖縄ツアー等、実力派ミュージシャンとの競演を緩行中。

山下 健悟:ワイゼンボーン&エフェクト
山下 徹 :エレキギター&エフェクト





コウサカワタルは今回のほりでいズ。

54の民族を持つベトナムの楽器様々使いつつ、どっぷり爆音のステレオサンシンを音届けする予定です。

お楽しみに。

2018/12/16 SUNDAY日曜日
horideizu
  


Posted by コウサカワタル at 17:07Comments(0)ライブ情報

2018年12月01日

もう明日に迫りました!。…


もう明日に迫りました!。

六本木スーパー・デラックスでサウンドインスタレーションをします。

僕ら音旋響は17:30から。

今回は演奏プラス屋久島の波を体感するバイノーラルブースを設置。

演奏とバイノーラル自然音が会場内で混じり合う様子を、動きながら体験してみてほしい。


https://super-deluxe.com/events/20181202/?fbclid=IwAR3lNazb64gQGOlmKqTxQ0_vyjfNUV8nyqyHwH8pWR-mp2USld-bGHrbHcE

*写真は九州ツアー会場、お山の地球屋にて。
障子の映り込むサロッドが美しくて。  

Posted by コウサカワタル at 18:22Comments(0)

2018年10月24日

ハノイ仕入れ旅

2018年10月16日から5日間、ハノイに行って来たよ。

今回はパートナーの叶さとみとの二人旅。
Harumaki
*大好きな春巻きをいろいろ食べられてご満悦の様子。

それから、僕ら二人とも大好きな南国フルーツ!
Frutes
この真ん中の剥いてあるのは、左のビワっぽい形のやつ。

初めて食べてみたら、甘酸っぱくてとっても美味しい!。

釈迦頭や龍眼、マンゴーと蓮の実の砂糖漬けも全部おいしい!。
ジャガイモだかキウイみたいな見た目のは、サボジラという名前で柿みたいな味。

果物は他にもランブータンやドリアンに、焼き山栗も味と香りが濃くておいしかった〜!。


ここまで食べ物の話題しかないですが。。。

ちゃんと仕入れしてきました!。

まずはお手頃簡単楽しい楽器代表か!というほど定番化しています。

鼻笛!。
HANA
鼻笛は鼻笛でも、今回は銘木の黒檀製で音もしっかりして良いです。
*写真のはジャックフルーツの木でできたやつ、生育が早いからエコだよ。

他にもたくさん仕入れてきた楽器たち、11/11のイベントで出店しますよ!。
僕のzinも作ったので、創刊号限定200枚はこちらでお配りします!、お一人様1枚かぎりね。

ちなみに、B5サイズ1枚ペラのzinなので、『ぺらじん』です。

創刊号は『沖縄とベトナムの楽器事情こぼればなし』と題して、楽器についての著作やブログは他にもいろいろあるので、ぺらじんでは僕自身とその地域と楽器や職人との関係なんかを綴ってます。

↓今度のイベント↓
手作りタコス&fair tradeチョコレートでメキシカンparty!
カラフルで楽しい時間をゆっくり過ごす一日

日時:11月11日(日) 11:00-19:30
会場 EARTH JUICE
住所 東京都 国分寺市本町4-13-12

◆TACOS shop
手作りタコス自転車移動販売がEarthJuice初出店!
自転車にて日本を飛び回るタコス屋さん。EarthJuice限定、純胡椒とのコラボTACOSが登場予定!
◆Bee Eco Wrap
大人気!選べる!エコラップの展示販売
OrganicCottonに蜜蝋コーティングした洗って使えるラップです。リピーターの方はもちろん!この秋エコラップ・デビューしたい方、気になってる方はぜひ!
使い方などの説明や質問に答えてくれるスタッフも来店します。
◆仙人スパイス
リピーター続出!定評のある純胡椒の生産者の純胡椒秘話&販売。TACOSとのコラボが楽しみ。
◆JiJi
何時も、あっという間に完売!天然酵母パンの販売
フェアトレードチョコレートパンも登場します。
◆ドリンク販売
ドリップコーヒーやホットチョコレート、Freshソーダにカクテル販売♬
◆シルバーアクセサリー
Hierbaのタコスモチーフ、シルバーアクセサリーの展示販売。TACOSとのコラボ!
◆Archibras(アルシブラ)
人形展示販売
薬剤師。詩の朗読やatelier111の活動、豆本づくりなどするうち、人形作りを始める。
2012年 チーム・コヤーラ創作人形公募展で「四谷シモン賞」受賞今も細々と人形を作り続けている。
◆AMANE樂器店
ミュージシャンの店主がベトナムで見つけたお手頃小さい樂器の販売。鳴るまで教えてくれるのでぜひ!トライして下さいね。ベトナムの不思議な楽器の演奏会も予定中。
◆ムトゥ・アラータ(バイオリン)
秋にピッタリくるバイオリンの演奏で優雅なひとときを♬

↑イベント情報↑


最後に、ハノイの素敵情報。

ノイバイ空港の国際線出発ターミナルでね、空港はご飯高いかと思ったんだけど。
2階のレストランは街中よりかえって安いくらいで、しかもゆとりの空間にまばらな客で、その上とっても美味しかった!。

Noibai
チャーカーというスープは魚とパイナポー、ハーブの香る逸品。
それと豚の煮物ともち米にハノイビール。

Noibai2
デザートが無かったので、お店を変えてベトナムコーヒースペリオール!とマンゴスムージー。
コーヒーはいろんなランクがあって、この最高のでも日本円で500円弱、フルボディーのコクとまるでチョコレートの香りは本当にスペシャル!。

マンゴースムージーは本物のマンゴーが!口の中がマンゴー温泉ですか!というほど満たされます。
こちらもたしか500円程度。

という事で、ハノイから帰国の際は是非空港レストランを!一番おすすめです!。


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Posted by コウサカワタル at 11:08Comments(0)旅のはなし

2018年09月30日

2018年11月の九州ツアー

11月は糸島、佐世保、南島原でワンネス!。

会場が一つになる!。
そんな演奏会をお届けします。

そして今回の3会場はどこも民家!。

袖触れ合うよなお茶の間で、
本当に贅沢な気持ちになれる。

カラダもほぐれて氣が巡る。

まぁ、とにかく。

おとなも こどもも よっといで。
へんせいいしきの とが ひらく。

『おうちライブ』
行きますよ!。
九州で僕らを迎えてよ!。

11/23 (金)
糸島有機農園 天笑
090-7465-0863 (進藤)
天笑庵 
糸島市志摩津和崎437

11/24 (土)
お山の地球屋
090-9781-5519 (沖津)
佐世保市世知原町栗迎349

11/25 (日)
星のきかんしゃ
0957-74-5144
090-3668-2439 (伊藤)
南島原深江町戊3951番150

おうち

うら
  


Posted by コウサカワタル at 22:46Comments(0)ライブ情報